君の名は。疑問考察その他

相変わらずネタバレ(小説版含)を多分に含みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・御神体と糸守湖

糸守湖が1200年前の隕石湖なのは明言されてたけど、となると御神体は2400年前の隕石か、という話。

小説版では隕石が集落に落ちて湖となり、その周りにまた集落ができ、また隕石が落ち、と少なくとも2回落ちていることが明言されているのでほぼ確定かなー?

あの山の上に昔は人が住んでたのか……?とは思うけど。あと御神体と糸守湖、わりと離れてるし。

けど2回落ちないと未来への警告(飾りの龍、組紐の柄、舞など)は生まれないような。

口噛み酒は縄文時代後期からあるっぽいので、縄文時代の終わりが紀元前4世紀頃(約2300年前)であることを考えると時期も合うかなと……

 

・カクリヨ

隠り世。このへんは正直全然わからん。

なんで御神体のまわりがあの世なのかとか、御神体に自分の片割れを奉納する意味とか、此岸に帰るためには自分の一番大切なものを捧げないとって言ってたわりにおばあちゃん何も捧げてなくね?とか

トリップの後で瀧くんが捧げたのは記憶でいいんだろうか。

記憶がなくなるのが過去改変後の辻褄合わせだとするなら、あの場所に行かなければトリップは起きないから過去も変わらず、記憶は残るはず……と思ったけど、3年後の糸守(跡地)に行ったときもちょっと曖昧になってたっけ。

おばあちゃんもどこかの男と入れ替わってたってことしか覚えてないみたいだし、緩やかではあるにしろ無くなっていくのかな。タイムリミット的な意味合いが強い感じはする。

 

・お父さん

何者だ。改変後の雑誌に「民俗学者→神主→町長」って書いてあったけど、民俗学者

一緒に見に行った友達が「宮水家は女しか生まれない家系で、代々入れ替わりで繋がった相手と子を生す」って説を提唱してたけど、だとすれば入れ替わりのときの記憶に影響されて糸守周辺の民俗学をやってたとかか……?繭五郎の大火で文献が焼けてる分研究の入る余地は多そう。

瀧くんも就活の様子を見る限り糸守の景色にかなり影響されてたみたいだしなー。

ただ、「妄言は宮水の血筋か……」ってのが気になる。この妄言ってのが入れ替わり関連のことを指すなら、お父さんの記憶は完全に消えてることになるんだろうか。

おばあちゃんが言ったことなのかお母さんが言ったことなのかもわからないし。ただお母さんのことはあれだけ愛してたわけだし、こんな吐き捨てるように妄言だなんて言うかなあ?

前提が仮説だからなんとも言えないけど。外伝にお父さん目線の話があるっぽいので読んでからまた書きます。

 

とりあえずこんなもんで。追記はするかも。

 

君の名は。感想

ネタバレ(小説版含)を多分に含みます。未視聴の方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、最高でしたね。新海の中でもダントツで希望に満ちた作品じゃないでしょうか。

ブログの書き方とかよくわからないので、思うままに好きだったシーンなんかを書いていきます。

 

・お互い禁止事項なんかを決めつつ生活の報告をし合うシーン

すごくいいテンポでお互いの思惑と勝手とが入り乱れて、ここだけで二人のことが好きになっちゃいました。楽しいシーンですよね。こういうシーンがあると感情移入がしやすくて助かります。

 

高山ラーメンの店主

店主のおじさん、かなり好きです。

御神体がある山へ送ってくれたときの

「あんたの描いた糸守、あらあ良かった」

でうるっときました。そりゃ今は無き、自分の愛した故郷を美しく描く青年に出会ったら気に入りますよね。

きっと大きな切なさと少しの喜びを内に秘めて、それでも多くは語らないおじさん、好きです。

 

・3人での作戦会議

三葉の言葉を信じて(お菓子に釣られたわけじゃないよね? 口実だよね?)

犯罪の作戦会議をする3人。まず部屋がいいよね。雑多な感じ。

含水爆薬に、電波ジャック。生半可な信頼ではとてもできない作戦だと思います。

小説版では、ここで瀧がテッシーを『信頼できるいい奴だ』とし、これが終わったらテッシーやサヤちんにも会いに来ようと思うわけなんですが、読者としてはちょっと切ない気持ちになります。あるいはいずれ叶うかもしれませんが。

 

・秋祭り

ショートになった三葉ちゃんがかわいいので他のことを考えられなくなった

瀧くんは黒髪ロングが好きだそう。知るか。

 

・カタワレ時

説明不要というか、うまく説明できる気がしないんですが、

三葉ちゃんの「瀧くんがおる……!」、瀧くんの優しい声と口調、

口噛み酒がおっぱいがとかの言い争い、組紐の受け渡し、掌にサインペン、

この映画の全部があの場所にあったように思います。

日没と同時に音楽が消えたときは、ペンが落ちる音と一緒に心臓が止まるかと思いました。嘘だろ……勘弁してくれよ……みたいな。

 

・作戦実行まで

僕としてはもう成功を祈るばかり。

テッシーの「落ちるんか!? あれが、マジで!」からの

「はっ、見たってか! じゃあ、やるしかないのお!」はシビれましたね。

テッシーにしろサヤちんにしろ、当然大きな不安が声や表情の端々に見て取れるんですが、それでも三葉を信じるのが凄いです。

 

・町長説得

僕の最号泣ポイント。

おばあちゃんと四葉ちゃんが既に来てるのはずるいでしょ。

説得シーンは描かれてないですが、まあ瀧が入ってたときの「お前は誰だ?」から

三葉ちゃんの眼差しに少し驚くお父さんの表情で説得は終わってると思います。

 

・奥寺先輩

婚約の報告、デートとの対比もちょっとありつつ。

「高校卒業したら奢る」という約束を果たしたみたいです。三葉がした約束ですが。

わざわざ呼び出すあたり、瀧くんは特別な存在だったんだろうなあと。

君もいつか、ちゃんと、幸せになりなさい。

 

・ラストシーン

歩道橋ですれ違って、お互い振り返ったのにタイミングが合わなかったときは

このまま終わるかと思いました。直前に秒速見返したのでその影響もあって。

 

階段で振り向くのも、掌に告白の言葉を書くのも、住民を避難させる計画を立てたのも、それを信じてもらって実行したのも、全部瀧くんと三葉ちゃんの努力あってのもので、だからこれからの幸せは紛れもなくその手で掴んだものだって、そう思えるような映画でした。

なんというか、「他人の本気」を感じ取れる人しかいないんですよね。

悪者がいないというか。最初のほうに出てきた三葉のクラスメイトはまあ……あれは若気の至りだから

 

疑問とかもあるにはあるので、また別に書くかも。長くなってしまった。

それではまた。